2024年の振り返り

Life

気がつけば今年も残すところ1日です。今年もさまざまな挑戦と忙しさに満ちた1年でした。春にはアメリカから日本に帰国しました。しかも、生後間もない息子を連れての帰国という一大イベントでした。幸い、帰国前に土地勘のある地域で住居を決めることができたおかげで、日本での新生活の立ち上げも比較的スムーズに進めることができました。

職場では、以前と同じ部署、同じチームで復帰し、違和感なく業務を再開することができました。今年は、複数の創薬モダリティにおける計算科学体制やオンプレとクラウド両方の計算環境の整備・開拓をリードするなど、意義深いプロジェクトを担当する機会に恵まれました。その結果、想定以上にプロジェクトを進展させることができたと感じています。また、海外での招待講演や、アメリカの著名学会誌のエディターから論文執筆の依頼を受けるなど、業務外でも充実した成果を得ることができました。

今年を振り返る中で特に印象的だったのは、相互の立場を理解した上でのコミュニケーションの重要性です。プロジェクトを進める上で、他者の協力を得ることは不可欠ですが、その協力の背景には、各自の優先事項や制約があることを意識しなければなりません。「できない」と言われた場合でも、それが時間的な制約によるものなのか、技術的な課題なのか、あるいは根本的に不可能なのか、具体的に把握することが求められます。同じ言葉でも意味が異なるため、適切なアクションを取るには曖昧な表現を避け、具体的かつ明確なコミュニケーションを心がける必要があると実感しました。

2年ぶりに日本に帰国した感想としては、意外に淡白で、「ふーん」という印象でした。帰国後、多くの方から「アメリカはどうだった?」「グローバル化についてどう思う?」といった質問を受けましたが、正直なところ、特段の感慨はありませんでした。よく言われるように、外国では考え方やコミュニケーションスタイルが日本と異なると言われますが、それはあくまで対面する人や組織による違いであって、日本国内でも同じことが言えると感じています。むしろ、日本と海外の本質的な違いを挙げるとすれば、法律や慣例が国ごとに異なる点くらいではないでしょうか。

こうして1年を振り返ると、自分が思っていた以上に充実した日々だったと感じます。来年も引き続き、自らの成長を目指し、さらなる挑戦に積極的に取り組んでいきたいと思います。

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